命の限りを告げられた時

期せずして短命だと示された時
すぐにはショックを受けないのかも知れない
まるで四十九日の法要の後のように
しばらくしてからズシンとくるのかも
知れないけれど

そしてそれは
ぼんやりと霞がかっていた風景に
ピタッと焦点があてられた
ということでもあり

残りの人生を
悔いなく充実させて生きる決意を
引き受けられる自分であることを
知ることでもある

今までずっと、おそらく
100年も1憶年も同じくらいのイメージで
今日が永遠に続くと勘違いしていた
持ち時間

命って本当は
きょうもあしたもない
ただ今、この一瞬があるだけ

そのことをリアルに感じられるように
示されただけ

選ばれた有難いステージなのだと。

明日もきっと佳い日

門田 保子公認心理師
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