上目線に感じる時

親の介護をしている人たちと
食事をする機会がありました。

みなさんそれぞれの立場で介護に
向き合っていらっしゃる方ばかりで
つかの間のホットタイム
そんな感じのひととき
初めてお会いする方がほとんどなのに
話に花が咲いています。

「しっかり見てあげんさいよ」
「悔いが残らんようにね。親なんじゃけ」
こんな言われ方するのが一番ムッとする
疲労感が倍増する

そう誰かが言いました。
異口同音に
そうそうそう!
それそれそれ!
そんな声が上がりました。

介護されている方は
精一杯向き合っておられる
きっと緊張の日々なのかも知れません
言葉にできない思いも胸に秘めていらっしゃるのかも知れません。

そんな時上記の言葉をかけられると
とてもつらくなるのではないかと思います。

自分がちゃんと見てないと言われているように
もっと頑張れと言われているように
感じてしまうのかも知れません。

何故って介護にこれが最高ってないからです。
正解がないからです。
見せてない気苦労もおありだからです、きっと。

そして、上記の声をかけられた方は
励ましの気持ちからなのかも知れません。
もしかしたら、ご自身の体験に後悔が
おありなのかも知れません。

小さい時にもっと勉強しとくんだったと
後悔してるから
子どもに「勉強しなさい」と言うのと
似てる感じで。

でも、それって届きにくい。

ただ自分は後悔している、悔やんでいる
そう正直に言う方が伝わりやすいかも。

励ましてあげようと言葉を探すよりも
ただそのままの言葉を受け取ってあげる
方が、一生懸命介護している人の気持ちは
安らぐのかも知れません。

明日もきっと佳い日

門田 保子公認心理師
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