ほんの少しの勇気

私は方向音痴であるにもかからわず、人に道を
たずねるということがなかなかできません。

それでも都内は、世界中から人がやってくる
からか、首都だからか、地下鉄マップ片手に
よく見れば構内にもいろいろ工夫がされていて
なんとかなったりします。

ですが、きょうは初めて訪れる場所であった
こと、時間がなかったこと、ラッシュアワーと
移動が重なったことなどがあり、自力でなん
とかするには厳しい状況がありました。

昨日、成田空港で若いおまわりさんに親切に
して頂いたこともあり、時間もないことだし、
エェイいっちょ聞いてみるかと地下鉄の駅員
さんに乗り換えについて尋ねてみました。

地下鉄の職員さんは、つらつらと早口で説明
されましたが、何とか理解でき（というか推
測して）無事目的地に予定より早く到着する
ことができました。

聞いてよかったと思いました。自分一人で何
とかしようと気張るのもいいけど、ほんの少
しの勇気で自分以外の人に助けてもらうこと
ができました。

方向に自信がある人、道をたずねるのが平気
な人からみたらどうでもいいことかも知れません。

勇気が必要な場面は人それぞれ。自分にとっ
ての一歩は、どんなに小さくても、一歩前に
出ることができたという自分への信頼を築き
ます。たとえ他の人にはわからなくても。

門田保子公認心理師

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2016年5月16日

2016年5月17日