バランス(3)

人は何故野草を求めるのだろう。

日本には食べ物がいっぱい溢れている。

身体が自然に求めていることを
自然の一員であるヒトはどこかでわかっていて
野草を探し野草を調理して食することで
どこかバランスを取っているのかも知れない。

世界中の美味しい食べ物を頂ける幸せに
もちろん感謝はあるのだけど
国産だったり地元産だったりに
安心する気持ちも同じくらいあったりする。

都会的でスタイリッシュなカフェでのランチも
おしゃれで楽しいけれど
田舎の古民家で骨董の器で頂く昔ながらの
和食に懐かしさを覚えてしまうように。

きっとずっとずっと昔の私たちの祖先のDNAが
それを求めているのかも知れないと思う。

自分の身体って
自分一人のモノだと思いがちだけど
そうじゃないのかもなって、こんな時
ハタと感じたりもする。

連綿とつながる命の先の一粒に
自分があるということも。

 

明日もきっと佳い日

門田 保子公認心理師
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