寅さんと魔女の宅急便とイイダナオミ

taisyakuten2111

寅さんシリーズや現公開中の「家族はつらいよ」
などの山田洋次監督の作品と、「となりのトトロ」
や「魔女の宅急便」「ホタルの墓」などに代表される
ジブリ作品と、そして北海道在住の画家イイダナオミ
の描く世界には共通点があります。

実写とアニメ、そしてスケッチという違いはありますが、
どの作品も背景の細かいところまで ひとつひとつ大切に
描き存在 させている点。

山田作品は、カメラが近い時も遠い時も 遠くの農作業を
している人も、凧揚げをしている人も、自転車も案山子も
風に吹かれて落ちてくる木の葉さえも、すべてを必要な存在
と して扱っておられます。

魔女の宅急便

ジブリ作品は、アニメでありながら石畳や雲の形濃淡、
道路の 汚れかた、主役以外の細かな動植物にいたるまで、
生き生きと そこに存在させています。

スケッチがとても素敵なイイダ作品。魚も船も人も
植物も降る雪も、描かれる線のひとつひとつに命が
宿っているかのよう。

すべての命がそれぞれに担っている役割があり、
大きい小さいなどの比較に関係なく、 いま「在る」
ものすべてで成り立っているこの世界を まるごと
愛しいものとして扱っておられる監督の、表現者の
世界観を見るようです。 だから、安心してたくさん
の人と一緒に見たくなるのかなぁ。

寅さんは絶対に映画館で見たかったし、ジブリ作品もそう。
知らない人だらけの映画館で、でもなぜかなるべく大勢で見たい作品でした。

静かでどこかから風が吹いてくるようなイイダさんの
絵は、なぜかいつまでも見ていたくなるのです。

イイダナオミスケッチ

 

明日もきっと佳い日

門田 保子公認心理師
対面でのカウンセリング、Zoom等でのオンラインカウンセリングにも対応しています。

カウンセリングのご予約・お問合せ

お気軽にコメントを!

ほっと一息

次の記事

すみれ