「こだらかいて」とは、
祖母の口からつぶやくように出ていた言葉で
鳥取県中部地方独特の表現なのではないかと
思います。
味があって深く、標準語にとって変わる言葉
が見当たりません。
なので、うまく表現できないのですが
・気づかれないように丸め込む
・誘導しているとわからないように導く
・ごく自然にそうなるようにゆっくり
時間をかけてなだめすかす。
なだめられてると気づかれないように。
ただ説得するとか、導くというのとは
微妙にニュアンスが異なる感じで、さも
自然なやり取りの中で「こだらかいて」
る側は対象者を導いているというか。
例えば、小さな子がやんちゃで言う事を
聞かない場合、しかりつけるのではなく
祖母曰く「こだらかいて、こだらかいて」
接するという風に。
山陰の人間は、目の前の人のいう事を
先ず否定しません。
肯定して受け取るところからスタートします。
温和で争いを好まない日常の中で
こんな裏技的コミュニケーションが
それを支えていたんだなと思ったりします。
方言には、
その地方独特のコミュニケーションがあり
温かみや歴史が息づいていて興味深いです。
もっと方言が使われて欲しいし、語られて
欲しいなと思います。
変わらずここにいますから
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