本家の長男

今年のお盆も祖父母宅でいとこ会をした。
祖父母はすでに亡く、伯父も他界して久しい。

伯父の時代に、私たちが子どもだった頃
お金では買えない楽しい思い出と
普段の生活ではできない体験を共有して
大人になった。

その体験がみんな心に沁みていて、お盆に
童心に戻って再会するようになったのだけど
それを可能にしてくれているのは
11代目の当主でもある従兄なのだと思う。

一人ひとりの要望要求をすべて受け入れて
叶えてくれるのだ。
バラバラな到着時間、食べたい物やりたいこと
行きたいところなどなど。

目の前の人を変えようとせず、肯定し続ける
人の強さと器を思った。

従兄は伯父から、
関わる親戚の全てを引き受けること
みんなの幸せを叶えること
与え続けることを
意識的にも無意識的にも学び掴んできたのだと思う。

「跡をとる」とか「家を守る」という
表現の中には、古めかしさやしかめつらしさ
のようなニュアンスを感じがちだが
本当は、もっと広くて深い意味やニュアンスが
含まれているのではないかと思った
今年のお盆だった。

明日もきっと佳い日

門田 保子公認心理師
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