ボランティアガイドをしていると、
入口でタクシーの運転手さんが大声で
「男子トイレ教えてあげてください!!」
見ると、2~3歳くらいの小さな男の子を
連れた父親らしき人が走ってこられます。
男の子の顔は、我慢の限界と言わん
ばかりに歪んでいます。
「こっちこっち」と急ぎご案内した帰り
父親らしき方が
「さっきはとても助かりました」と言われ
男の子に
「ほら、ちゃんと『ありがとう』言って」と
促されます。
男の子は、とても悔しそうな残念そうな
今にも泣き出しそうな何とも言えない表情で
「あ、り、が、とう」と言ってくれました。
その顔からは
●ボクはお漏らしなんてしてない
●そんなに言われなくても大丈夫だったのに
●お礼まで言わされて、まるでトイレに
間に合わなかったみたいじゃないか
●ホントはそっとしておいてほしいのに
バラされてしまったじゃないか
……というような、彼のプライドが
見え隠れしていて、何だか愛おしい。
「ありがとう。 お話ししてくれて
嬉しいよ!」
そう言って送り出しました。
男子って、何歳でもカッコよくいたい
生き物なのかなぁ。
後ろ姿に手を振りながらそんなことを
感じました。
明日は明日の風が吹く
- 公認心理師・臨床心理士
-
広島市中区八丁堀で対面カウンセリングを行なっています。
国内外からオンラインカウンセリングもご利用いただけます。
カウンセリングのご予約・お問合せ
Array
こころのこと(メンタル)2025年5月7日気だるい朝
ほっと一息2025年5月2日若葉の近くで
カウンセリング2025年4月17日「弱い」と「強い」
ほっと一息2025年4月14日「あまおう」とか、「とちおとめ」とか