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ボランティアガイドをしていると、
入口でタクシーの運転手さんが大声で
「男子トイレ教えてあげてください!!」
見ると、2~3歳くらいの小さな男の子を
連れた父親らしき人が走ってこられます。

男の子の顔は、我慢の限界と言わん
ばかりに歪んでいます。
「こっちこっち」と急ぎご案内した帰り

父親らしき方が
「さっきはとても助かりました」と言われ
男の子に
「ほら、ちゃんと『ありがとう』言って」と
促されます。

男の子は、とても悔しそうな残念そうな
今にも泣き出しそうな何とも言えない表情で
「あ、り、が、とう」と言ってくれました。

その顔からは
●ボクはお漏らしなんてしてない
●そんなに言われなくても大丈夫だったのに
●お礼まで言わされて、まるでトイレに
間に合わなかったみたいじゃないか
●ホントはそっとしておいてほしいのに
バラされてしまったじゃないか
……というような、彼のプライドが
見え隠れしていて、何だか愛おしい。

「ありがとう。 お話ししてくれて
嬉しいよ!」
そう言って送り出しました。

男子って、何歳でもカッコよくいたい
生き物なのかなぁ。
後ろ姿に手を振りながらそんなことを
感じました。

 

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明日は明日の風が吹く

門田 保子公認心理師・臨床心理士
広島市中区八丁堀で対面カウンセリングを行なっています。
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