迷子の蝉

夜、窓のあたりで蝉が鳴いていた
いつの間にかわが家のリビングに入り
灯りの傘にとまっている

手が届かず、出してやれないまま
明け方いつもより早く窓をあけた
蝉のことは忘れていた

日が昇ってしばらくすると
また窓のそばで蝉の鳴き声
見ると窓辺のカーテンに止まっている

出して欲しいんだね
一人でここまできて待っていたんだね
網戸を開けて外に出してやった
つかの間のホームステイだったね

仲間のところに戻っているといいなと思う。

明日もきっと佳い日

門田 保子公認心理師
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