たくさんの子どもに恵まれた人は、
その人数だけの喜び、苦しみ
さまざまな経験があるだろう。

子どもを授からなかった人には
それを受け入れるまでの、遠くて深い
筆舌に尽くせぬ様々な経験があるだろう。

子どもを産まない選択をした人にも
そこに至るまで自己と向き合い
語りきれない様々な思いや経験があるだろう。

子どもと別れて暮らすことになった人は
言葉に尽くせない苦しみや悲しみや
絶望や期待を胸に秘めているのだろう。

子どもを失った人は
表現しづらい人の世の悲しみの
測れぬ深さを経験したことだろう。

事実はひとつだけど
経験は人の数だけ存在する。
経験には良し悪しも優劣もない。
経験は一人ひとりの真実で、正解はなくて
生きているうちに
ああそうかと思えることが
きっとどこかで用意されているのだと思う。