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三人の息子がいる。

長男は独立しているが、よほどのことがない
限り沙汰はなく、こちらからの連絡には二文字
以内の返信のみである。全くもって「便りがな
いのは良い便り」とする以外ない、愚息である。

二男は、聖者であったのか、みどりごのまま早々
に彼の岸へ召されてしまった。凡人の私は泣き暮
らし、「涙が枯れる」ことを知った。彼の姿形は
見えないが、存在を感じられる私は幸せだ。

「自分のどこが一番好き?」と尋ねたら、「そりゃ
性格でしょう」と即答した三男。如何ともしがたい
愚息である。

息子は、できれば愚かなほうがいい。愚かでいい。
愚かな母は、そう思う。