母は実家で、ヘルパーさんの助けを借りながら
一人で暮らしている。

ある日、相談事があってケアマネさんに電話
したら
「それは、私(ケアマネさん)が決めますから」
と言われたと何度も同じことを言う。

決して文句や愚痴を言っているのではなくて
母は、自分のことを誰かに決めて貰わないと
次に行けない現状にある自身への哀しみと

きっぱりと「私が決めます」と言い切れる
立場に居るケアマネさんの自信と誇りに
まぶしさを感じ、少し権力めいた匂いをも
嗅ぎ取って微かに嫉妬心が刺激を受けたの
だと思う。

そして、かつての自分自身を懐かしむ気持
ちもあったのかも知れない。

人はどんな風に老いて朽ちていくのか
母は教えてくれている。