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青春18きっぷで旅をしている息子から
突然電話がかかってきた。
開口一番
「かあさん。。。」
やけに明るい声。

何となく予感はしたが、次の瞬間
「申し訳ないんじゃけど、来月分の
こずかいを前借させて貰えませんか?」
と来た。

息子が「かあさん」と言って来たら
必ず文末は、お金ちょうだいとなる。

その声のトーンが長男は暗めで、下の
息子はやけに明るい。

トーンの違いはあるが、普段は「う」
とか「ふつう」とか、単音または単語
しか発さない彼らが、一応依頼形の文
になった日本語で話してくるのが可笑しい。

彼らは、100%母親が送金してくれる
だろうと確信しているが平身低頭し、
私はここぞとばかり、「考えとく」と
威厳をもって言い、親を財布代わりに
するとはどうよとあきれてみせ、普段
は彼らが言いたがらないことを、チラ
チラと聞いてみたりする。

そして、結局何だかんだ言いながら
毎回100%送金することになるのだ。

「たらちねの」が「母」の枕詞なら
「母さん」は「お金ちょうだい」の
枕詞なのか。なんだかなぁ。