冬空だけど、風に吹かれてみるのも
いいかもしれない。
黙ってひとり
知らない場所で風と戯れているうちに
耳まで切れそうな冷たさから
いつもすぐそばにあった温かさに気づけたり
ずっと握りしめて手放せなかった執着さえも
いつの間にか風がさらっていってしまったり。

掻いても掻いても降り積もる北国の雪でさえ
春には溶けて流れるってことに、ああ
そうだったと気づけたりするのかもしれない。