愛を求める人々が
山に集まってきた

山の神様は
護摩を焚き祈りを捧げ
何度も繰り返し
こう言った

「一生懸命に今を生きよ」
「目の前のことにただ一生懸命になれ」

それでもなお
自分を引き上げて欲しい
もっと自分を見て欲しい
と懇願する人々に神様はこう言った

「神に注目されることを望むな」
「神に認められようと思うな」

人々は涙を流し下山した

「お前はすでに愛されている、その愛を観よ」
山の神様の声がこだました

愛を求める人々は
実はすでに愛に満たされている人々だった。