AさんとBさん

 

100万円当たったら
自宅の家電製品を買い換えたいというAさんと
当たった100万円を全額寄付するというBさん
が、何やら話していた。

Aさんは今にも死にそうな人はほっとけない
難民は受け入れるべきだと言う。
Bさんは今の日本では難民受け入れは現実的
ではないと言う。

ふたりの声がどんどん大きくなる。

AさんとBさん
分かり合おうとしなくてもいいんじゃない。
それぞれの優しさを認め合ったら
それでいいんじゃない。

そこに突如現れたCさん、目を丸くして
こう言った。
「二人ともそもそも『難民』に対して
誤解してるから」

AさんとBさんは黙って顔を見合わせた。
今度はCさんが何やら力強く語り始めた。

明日もきっと佳い日

門田 保子公認心理師
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